vol.36のおでん種 は「スペアリブ」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「スペアリブ」

豚肉を麦みそや黒糖などで味付けする鹿児島風おでんには欠かせない。黒豚の三枚身を供するおでん専門店もある。骨つきあばら肉を大根やこんにゃくなどと煮た伝統料理「とんこつ」にヒントを得てご家庭でおでんを作る方もいる。
おでん種「スペアリブ」に合う肴
<新じゃがの冷製クリームスープ>
材料(3~4人分)
- 新じゃが・・・6個(300gくらい)
- 玉ネギ・・・1個
- 牛乳・・・500cc
- 生クリーム・・・100cc
- バター・・・15g
- コンソメ顆粒・・・適量
- 塩・・・少々
- パセリ・・・適量

作り方
- 新じゃがは皮を剥いて薄切り。玉ネギもスライス。
- 鍋にバターを溶かし、新じゃがと玉ネギを炒めたら水300cc(分量外)を加え、軟らかくなるまで煮る。
- 牛乳とコンソメ顆粒を適宜加え、沸騰寸前まで加熱する。
- あら熱が取れたらブレンダー(ミキサー)に掛け、生クリームを加えて塩で味を調える。冷蔵庫で冷たく冷やして出来上がり。
- 仕上げに、パセリのみじん切りなど散らすと美しい。
ペアリング
「スペアリブ」
「新じゃがの冷製クリームスープ」には
スパークリングワイン『モンテス・スパークリング・エンジェル・ブリュット』

【作家コメント】『モンテス・スパークリング・エンジェル・ブリュット』はシャンパンと同じ製法で作られた、ゴージャスで複雑な味わいのお酒。クリームスープとスペアリブって、もう和食じゃないし、泡で豪華に。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第3巻

「空豆はこれで最後。旬が短いから」
「じゃあ、いただく。それと……ヴィシソワーズなんて始めたの?」
優菜が冷製クリームスープを指さした。
「挑戦してみたの。夏だから」
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所