vol.41のおでん種 は「玉子」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。

今週のおでん種「玉子」

ゆで玉子を殻をむいた状態で事前におでん汁に入れておくと黄身に汁が浸透しておいしい。おでん専門店には、殻付きのゆで玉子を、鍋の縁にぶつけて殻にヒビを入れてから鍋に投入し煮込んだものを提供する店舗もあり、これには割れにくく煮くずれしにくい利点がある。

おでん種「玉子」に合う肴
<里芋の和風ステーキ>

材料(4人分

  • 里芋(大)・・・12個
  • ピザ用チーズ・・・適量
  • 大葉・・・10枚
  • サラダ油・醬油・・・適量
里芋の和風ステーキ

作り方

  1. 鍋に湯を沸かし、泥を落とした里芋を入れて、5分~10分茹でたら、ザルにあけて水をかける。こうすると皮が簡単に剝けて、手が痒くならない。
  2. 里芋を厚さ1cmの輪切りにする。大葉は千切りにする。
  3. 鍋にサラダ油を馴染ませ、里芋を並べて表面に焼き色が付くまで焼いたら、裏返してピザ用チーズを振り、醤油をかける。チーズが溶けたら火を止めて大葉を散らす。
  • チーズの代わりにバターを載せても美味しいですよ。

ペアリング

「玉子」
「里芋の和風ステーキ」には
『鶴の友』純米・ぬる燗(桶木酒造)

里芋の和風ステーキ、おでん盛り、ぬる燗
おでん種:玉子・つぶ貝・ロールキャベツ

【作家コメント】『鶴の友』純米は丸みのある甘味とシルキーな舌触りで、料理を引き立て疲れを癒す。

作家山口恵以子
『婚活食堂』作家 山口恵以子

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第1巻

婚活食堂第1巻
『婚活食堂』第1巻

今日のお通しは里芋の和風ステーキ。茹でて輪切りにした里芋をサラダ油で焼いてピザ用チーズを載せ、醬油を垂らしただけだが、どんな酒にもよく合うのが嬉しい。

婚活食堂と山口恵以子さんについて

『婚活食堂』

女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える

山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。

料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所

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