vol.44のおでん種 は「新玉ネギ」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「新玉ネギ」

東京・千代田区のフレンチレストランでは、豚肉と野菜でとった褐色の出汁で煮込んで供され、豚肉や西洋ネギなどの種ものとともに話題になった。和風おでんの場合はおでん汁を別鍋にとり、水さらししたスライスをさっと火に通しポン酢をかけても美味。
おでん種「新玉ネギ」に合う肴
<カボチャサラダ>
材料(2人分)
- カボチャ・・・1/4個(400gくらい)
- クリームチーズ・・・40g(キューブなら2~3個)
- レーズン・ヨーグルト・ハチミツ(または砂糖)・・・各大匙2

作り方
- カボチャは種を取ってひと口大に切り、600Wの電子レンジで2分加熱。固い場合は追加で加熱する。
- クリームチーズは小さなサイコロ状に切り、冷蔵庫で冷やす。
- マッシャーでカボチャをつぶし、ヨーグルトとハチミツ(または砂糖)を混ぜ、レーズンとクリームチーズを加えて和える。
- サラダというよりはスイーツ感覚の一品です。
ペアリング
「新玉ネギ」
「カボチャサラダ」には
『諏訪泉』特別純米酒・ぬる燗(諏訪酒造)

【作家コメント】『諏訪泉』特別純米酒の柔らかな甘みと青い香りが、野菜料理と相性抜群。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第2巻

すべて手作りだが、今日の自信作はカボチャサラダだ。クリームチーズとヨーグルト、レーズンを加え、ほんの少しハチミツで甘味を足し、サラダというよりスイーツ感覚に仕上げた。
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所
