vol.47のおでん種 は「牡蠣」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「牡蠣」

平成期にブームになった「創作おでん系」の流れを汲むもの。透き通った合わせ出汁や昆布出汁ベースのおでん汁を小鍋にとり、生がきを加熱して提供するおでん専門店が多い。ゆずを乗せていただくと、より冬の到来を感じさせる一品となる。
おでん種「牡蠣」に合う肴
<芽キャベツのアンチョビエッグソース>
材料(2人分)
- 芽キャベツ・・・10個
- 卵・・・1個
- アンチョビフィレ・・・3枚
- マヨネーズ・生クリーム・オリーブオイル・黒胡椒・塩・・・各適量

作り方
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を少し入れ、沸騰したら芽キャベツを茹でる。 茹で時間は2分〜3分。
- 卵は固茹にして、みじん切りに。アンチョビフィレも細かく切る。
- ボウルに(2)を入れ、生クリームを加えたマヨネーズで和える。
それでしつこいと感じたらオリーブオイルを少し足して味を調整する。 - 2つに切った芽キャベツを皿に盛り、(3)のアンチョビエッグソースをかけ、最後に黒胡椒を振って出来上がり。
- このソースは茹で野菜や蒸し野菜なら、すべてに合います。
- アンチョビに塩気があるので、塩の分量にお気をつけ下さい。
ペアリング
「牡蠣」
「芽キャベツのアンチョビエッグソース」には
スパークリングワイン『ソミュールグランド キュヴェ ブリュット』

【作家コメント】『ソミュールグランド キュヴェ ブリュット』のしっかりした泡立ちと仄かな熟成香があり、柔らかな美しさ。 牡蛎には日本酒かスパークリングワインを。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第2巻

アンチョビの濃厚さと茹で卵の柔らかな旨味を、マヨネーズと生クリームが豊かに引き立てている。芽キャベツ以外にも、温野菜にはすべて合いそうだ。
「バーニャカウダのこってり贅沢版って感じかしら」
「言えてる」
たっぷりソースを付けた芽キャベツを頻張った売太が頷いた。
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所
