vol.51のおでん種 は「葱鮪」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。

今週のおでん種「葱鮪」

ねぎにまぐろで「ねぎま」。浅草(東京都)のおでん専門店が発祥といわれる。江戸時代には「ねぎま鍋」が庶民のごちそうだった。鍋やおでんにぴったりの食材といえよう。家庭で調理する際はあまり火を通さず、これにわさびを付けて食すのも一興。

おでん種「葱鮪」に合う肴
<貧乏人のアスパラ>

材料(4人分

  • 長ネギ(太いもの)・・・4本
  • マヨネーズ・・・適量
貧乏人のアスパラ

作り方

  1. 長ネギを洗い、白い部分を長さ10cmくらいに切る。
  2. 鍋に水を入れて、(1)を加えてトロリとするまでひたすら煮る。
  3. ザルに上げて水を切り、冷蔵庫で冷やす。
  4. マヨネーズをたっぷりかける。
  • 熱いうちに食べるなら、塩・胡椒・オリーブ油・粉チーズを振る。
    ビネガーや茹で卵のみじん切りを添えても美味しい。

ペアリング

「葱鮪」
「貧乏人のアスパラ」には
『雑賀』純米吟醸・冷酒(九重雑賀)

貧乏人のアスパラ、おでん盛り、冷酒
おでん種:葱鮪・牛すじ・春菊

【作家コメント】『雑賀』純米吟醸は優しい甘味とピュアな酸、しっかりした骨格。 料理を生かし、酒も生きる。

作家山口恵以子
『婚活食堂』作家 山口恵以子

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第1巻

婚活食堂第1巻
『婚活食堂』第1巻

「ねえ、またあれ作ってよ、”貧乏人のアスパラ”」
「お安いご用よ。冬の間はいつでもOK」
“貧乏人のアスパラ”とはフランス人の命名で、ポロネギを柔らかく茹でたものだが、恵は旬の長ネギで代用している。茹でたての温かいままなら塩とオリーブオイル、粉チーズ、ワインヴィネガーを掛け、冷蔵庫で冷やしたものにはマヨネーズを掛けて出す。単純この上もない、料理とも言えない品だが、めぐみ食堂では人気のあるお通しだった。

婚活食堂と山口恵以子さんについて

『婚活食堂』

女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える

山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。

料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所

このページをシェアする

ページトップに戻る