vol.52のおでん種 は「トマト」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「トマト」

平成10年頃、銀座のおでん専門店「よしひろ」のおでん種のトマトがテレビなどマスコミで話題になった。その後専門店に一気に普及した。よくあるおでん汁はトマトと同じアミノ酸組成なので意外にもよく合う。火が通りやすいので最後の方に入れるとおいしくできる。
おでん種「トマト」に合う肴
<自家製レバーパテ>
材料(2人分)
- 鶏レバー・・・250g
- タマネギ・・・1/8個
- ニンニク・・・1片
- バター・・・120g
- 生クリーム・・・150ml
- ブランデー・・・50ml
- ローリエ・・・2枚
- 塩・黒胡椒・牛乳・・・各適量

作り方
- 鶏レバーからピンセットで筋や血管を取り除き、牛乳に浸けて冷蔵庫で1時間ほど置く。
- レバーを水洗いし、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
- 玉ネギとニンニクはみじん切りにする。
- フライパンを火に掛け、バターを入れて(3)を入れ、香りが立ったら(2)を入れて焦がさないようにじっくり焼く。
- 一度火を止めてブランデーとローリエを入れ、煮詰める。
- 生クリーム、塩、黒胡椒を入れて軽く煮込む。
- 火を止めてローリエを取り出し、別容器に移して冷ます。
- (7)をフードプロセッサーにかけ、滑らかになったら器に移して冷蔵庫で保存する。表面が乾かないようにラップで覆うこと。
- 保存が効くので、多めに作って1週間くらいは楽しみましょう。
ペアリング
「トマト」
「自家製レバーパテ」には
『鍋島』純米吟醸・冷酒(富久千代酒造)

【作家コメント】『鍋島』純米吟醸は柔和な甘味を基調に、豊かな酸が利いた伸びやかな味。揚げ物やエスニック料理など、様々なジャンルの料理が並ぶ現代の食卓にお勧め。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第2巻

薄く切ったフランスパンに載せて口に運べば、もう手が止まらない。濃厚な旨味と軽やかな脂が口に溶け、ブランデーとローリエの香りが鼻に抜ける。新鮮なレバーを使った出来立てのほやほやだ。市販品とはひと味もふた味も違う。
「これを食べなきゃ損ですよ」
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所
