vol.49のおでん種 は「はまぐり」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「はまぐり」

上品で強い旨みを持ち、形も大きいので貝そのものの持ち味を楽しめる。加熱時間が長いとかたくなり旨みが流れ出てしまうので時間には気を配る。むき身を利用するより殻ごと盛り付けた方が高級感が出る。三重県桑名市でははまぐりおでんで有名な店がある。
おでん種「はまぐり」に合う肴
<春菊とちくわのゴマ酢和え>
材料(2人分)
- 春菊・・・1袋(約150g)
- 焼きちくわ・・・1本
【A】 - 白練りゴマ・・・大匙1
- 砂糖・酢・・・各大匙2/3
- 醬油・・・小匙1

作り方
- 春菊はさっと茹でて水に晒し、水気を絞って長さ3~4cmに切る。
- 焼きちくわは厚さ5mmくらいの輪切りにする。
- ボウルに【A】を入れてよく混ぜ合わせ、(1)と(2)を加えて和える。
- 市販の擂りゴマは、すり鉢で擂って作る自家製に比べて風味もコクも落ちるので、私は練りゴマを使った方が美味しいと思います。練りゴマは値段も安いし、様々な料理に使えて便利ですよ。
- 焼きちくわは、紀文の「竹笛®」が私のイチ推しです。
ペアリング
「はまぐり」
「春菊とちくわのゴマ酢和え」には
『浦霞』純米吟醸・冷酒(佐浦)

【作家コメント】『浦霞』純米吟醸はフルーティな香りとふっくらした甘さの広がる、軽快で呑みやすい酒。 新鮮な魚介の美味しさを引き立てる万能型。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第10巻

焼きちくわを輪切りにし、水気を切った春菊を三センチほどの長さに切った。ボウルに砂糖と酢、醬油、そして白練りゴマを入れて混ぜ、焼きちくわと春菊を和える。レシピ本には煎りゴマと書いてあったが、クリーミーで濃厚な練りゴマ
は、春菊と焼きちくわをワンランクアップさせてくれた。
「こっちの春菊とちくわのゴマ酢和えもそっちの焼きネギのお浸しも、冷蔵庫で四日くらい保存できるの。うちはいつも二日で使い切ってるけど、覚えておくと便利よ」
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所
