vol.8のおでん種 は「魚河岸あげ®」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。


今週のおでん種「魚河岸あげ®」


魚河岸あげ®

魚のすり身と豆腐を混ぜおわん形に成型し揚げたもの。おでん専門店のメニューは昆布、ちくわのように一般名称が多い中、そのやわらかさなどが評価され「魚河岸あげ®」を指名する方が多く扱いを始めた店もある。漫画家の川原泉さんもお気に入り。


おでん種 「魚河岸あげ®」に合う肴
<ピーマンの焼売>


材料(2人分)

  • ピーマン・・・4個

    【A】
  • 豚挽肉・・・150g
  • ホタテ水煮缶詰・・・60g
  • 生姜・・・1
  • ごま油・・・小匙1
  • 片栗粉・・・大匙1
  • 塩・胡椒・・・適量

ピーマンの焼売

作り方

  1. ピーマンを横半分に切り、ヘタと種を取り除く。
  2. ボールに【A】を入れて混ぜ合わせる。
  3. ピーマンに2を詰め、ゆるくラップをかけて電子レンジ(600W)で5分ほど加熱する。具材に竹串を刺して肉汁がまだ赤いようなら、火が通るまで30秒ずつ追加しながら加熱する。
  4. 蒸し器で蒸す場合は湯気の上がっている状態で6〜7分程度。
  • ホタテ水煮缶に塩気があるので、塩・胡椒は控えめに。ホタテ水煮缶がない場合はオイスターソース小匙2で味付けしてもOK。


ペアリング


「魚河岸あげ®」
「ピーマンの焼売」には
『石鎚』純米吟醸・冷酒(石鎚酒造)


ピーマンの焼売、おでん盛り、日本酒

おでん種:魚河岸あげ®・トマト・結び白滝


【作家コメント】『石鎚』純米吟醸は喉越し滑らかでみずみずしく、シャープな切れ味なので白身魚と相性抜群。豆腐と白身魚から出来ている魚河岸あげ®のペアリングを楽しんで。


『婚活食堂』作家 山口恵以子


このおかずが掲載している箇所 
『婚活食堂』第5巻


『婚活食堂』第5巻

『婚活食堂』第5巻


「ピーマンの焼売って、具にピーマンが入ってるの?」
「その逆。焼売の中身をピーマンに詰めてあるの。焼売の皮で包まないから、糖質制限ダイエッター向きね」


婚活食堂と山口恵以子さんについて


『婚活食堂』

女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から11巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。


山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。


料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所


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