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婚活食堂の「車麩」に合う肴とお酒
vol.17のおでん種 は「車麩」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「車麩」
金沢風おでんの定番。焼き麩のひとつ。小麦グルテンに小麦粉などの合わせ粉を加えバウムクーヘンのように棒に巻いて焼く。断面は渦巻き模様になり、車輪のように中央に穴が残る。おでんの汁がしみたほのかに甘く優しい味わいの車麩は佳肴の一品。
おでん種 「車麩」に合う肴
<タコとアボカドのスペイン風炒め>
材料(2人分)
- アボカド・・・1個
- 茹でダコ・・・80g
- オリーブオイル・・・大匙1/2
【A】 - ニンニク・・・1片
- 塩・胡椒・・・各少々
- パプリカパウダー・・・適量
作り方
- アボカドは種を取って皮を剥き、ひと口大に切る。
- 茹でダコは乱切りにする。
- ニンニクは擂り下ろす。
- フライパンにオリーブオイルを入れて強めの中火で熱し、(1)(2)と【A】を入れ、手早く1分ほど炒めて火を止める。
- 器に盛ってパプリカパウダーを振りかける。
- アボカドは生食も美味しいですが、加熱調理もイケますよ。
ペアリング
「車麩」
「タコとアボカドのスペイン風炒め」には
『手取川』純米吟醸・冷酒(吉田酒造店)
【作家コメント】『手取川』純米吟醸は滑らかな口当たりの石川県の酒だから、車麩との相性もピッタリ。
このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第7巻
カウンターの大皿料理はお客さんの到来を待っている。今日は新作もデビューした。まずはタコとアボカドのスペイン風炒め。
オリーブオイルで具材を炒め、塩・胡椒、ニンニクで味付けして、仕上げにパプリカパウダーを振る。
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所