vol.29のおでん種 は「トマトチーズ」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「トマトチーズ」

トマトは『よしひろ』さんが発祥。トマトチーズの発祥はフレンチおでんの店舗という説もある。カツオと昆布の出汁に、トマト、チーズとアミノ酸の宝庫であるこの種もの、やみつきになること必至。トマトは冷やしおでんにも向くが、チーズを乗せれば寒い冬にぴったり。
おでん種「トマトチーズ」に合う肴
<新ジャガと鯖缶のサラダ>
材料(2人分)
- 鯖の水煮缶・・・1缶
- 新ジャガ・・・250g
- 新玉ネギ・・・1/4個
- 粒マスタード・・・大匙1
- マヨネーズ・・・大匙2
- 塩・黒胡椒・・・各適量

作り方
- 鯖缶の水気は切っておく。
- 新玉ネギを薄切りにし、少し水に晒してからキッチンペーパーで水気を取る。
- 新ジャガは芽を取ってよく洗い、ひと口大に切る。
- 耐熱ボウルに(3)を入れてラップし、600Wで4分加熱する。
- (4)に(1)(2)と粒マスタード、マヨネーズ、塩・黒胡椒を加えて混ぜ、器に盛る。
- ジャガイモをつぶす手間がいらないので、簡単です。調味料は味を見て加減して下さい。
- ジャガイモの皮が気になる方は、剝いてから調理して下さい。
ペアリング
「トマトチーズ」
「新ジャガと鯖缶のサラダ」には
『宝剣』純米酒・冷酒(宝剣酒造)

【作家コメント】『宝剣』純米酒は切れ味の良い辛口の酒で、幅広い料理と合う。油を断ち切るので、揚げ物やこってり系の料理にもお勧め。

このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第9巻

新ジャガと鯖缶のサラダは、最近人気の鯖缶を使ったレシピで、手間がかからずさっと作れて、ご飯のおかずにも酒の肴にも合う優れものだ。
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が1人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年11月現在、PHP文芸文庫から12巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所