婚活食堂の「ホタテ」に合う肴とお酒
vol.13のおでん種 は「ホタテ」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。
今週のおでん種「ホタテ」
おでんに入れると貝の旨みが良いだしとなる。比較的煮くずれしにくいが、さっと煮る程度がおいしい。しょうがみそだれをかければ青森風おでんになる。塩味のおでん汁に稚貝の加工品「ベビーホタテ」を串に刺して入れ、食す時にバターを少しのせると美味。
おでん種 「ホタテ」に合う肴
<タラモサラダ>
材料(4人分)
- ジャガイモ(大)・・・4個
- タラコ・・・1腹
- マヨネーズ・・・適量
- 黒胡椒・・・少々
作り方
- ジャガイモは洗って皮ごと茹でる(串が抵抗なく通ったら茹で上がり)。 または皮を剥いて一口大に切り、耐熱容器に入れてラップで蓋をして電子レンジで加熱。
- 茹で上がったポテトの皮を剥き、ポテトマッシャーで潰す。
- タラコの皮に包丁を入れ、中身を袋から出す。
- マッシュしたジャガイモとタラコの中身、マヨネーズ適宜を混ぜ合わせ、黒胡椒を振って味を調える。
- マヨネーズの代わりにバターを使うレシピもあります。色々試して、お好みの味を見つけて下さい。
ペアリング
「ホタテ」
「タラモサラダ」には
スパークリングワイン『マルセル・ガブリエクレマン・デュ・ジュラ・ブリュット』
【作家コメント】『マルセル・ガブリエクレマン・デュ・ジュラ・ブリュット』は本物のシャンパンを思わせる奥深い味わい。ホタテに敬意を表して。
このおかずが掲載している箇所
『婚活食堂』第1巻
茅子の前にお通しの皿を置いた。
今日のお通しはタラモサラダ。茹でてマッシュしたジャガイモに皮を取ったタラコを加え、マヨネーズと黒胡椒で和えただけの簡単な一品だが、酒に合う。
婚活食堂と山口恵以子さんについて
『婚活食堂』
女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から11巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。
PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら
※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。
山口恵以子(やまぐち・えいこ)
脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。
料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所