vol.9のおでん種 は「テビチ(豚足)」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。


今週のおでん種「テビチ(豚足)」


テビチ(豚足)

沖縄風おでんに欠かせない。食べられる部分は皮、肉、すじ、なんこつ。長時間加熱してやわらかくすることがポイント。下ゆで済みの市販品を使うと時短調理になる。かつお節や昆布から出るだしがしみてプルプルになった豚足にはマスタードが合う。


おでん種 「テビチ(豚足)」に合う肴
<キュウリとジャコの生姜醤油炒め>


材料(2人分)

  • キュウリ・・・3~4本
  • チリメンジャコ・・・大匙3(15gくらい)
  • 生姜・・・1片
  • ゴマ油・・・大匙2~3

    【A】
  • 醤油・・・大匙1 
  • みりん・・・小匙1

キュウリとジャコの生姜醤油炒め

作り方

  1. キュウリは縦半分に切り、種を取り除いて厚さ5mmくらいの斜め切りにする。
  2. 生姜を擂り下ろして【A】と混ぜる。
  3. フライパンにゴマ油を敷いて熱し、キュウリを入れて2分ほど炒め、チリメンジャコを加えて30秒ほど炒めたら、【A】を絡めて火を止める。
  • キュウリの代わりにナスを使っても美味しい。【A】のタレはめんつゆを薄めてもおろし生姜を混ぜてもOKです。


ペアリング


「テビチ(豚足)」
「キュウリとジャコの生姜醤油炒め」には
『生ビール』


おでん種:テビチ(豚足)・焼き豆腐・さつま揚


【作家コメント】暑い夏は豚足を片手に、『生ビール』をぐびぐびと! キュウリの炒め物も夏らしい肴です。


『婚活食堂』作家 山口恵以子


このおかずが掲載している箇所 
『婚活食堂』第5巻


『婚活食堂』第5巻

『婚活食堂』第5巻


「キュウリの炒め物って珍しいわ」
「日本料理はあまりないですよね。中華ではよくやるけど」
これは雑誌で見た料理だ。種を取ったキュウリとジャコをゴマ油で炒め、生姜醬油で味付けするだけだが、キュウリというのがいかにも夏らしい。


婚活食堂と山口恵以子さんについて


『婚活食堂』

女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から11巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。


山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。


料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所


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