vol.12のおでん種 は「ウインナー」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。


今週のおでん種「ウインナー」


ウインナー

子どもに人気の種もの。おでんに入れると肉の旨みが汁にしみ出しまろやかな味になる。パキッとした薄い皮の食感もアクセントになり、おかずとしてだけでなくおつまみにも最適。ウインナーを魚のすり身で巻きあげて作る「ウインナー巻」も人気。


おでん種 「ウインナー」に合う肴
<蓮根の厚切りステーキ>


材料(2人分)

  • 蓮根・・・150g 
  • 酢・オリーブオイル・塩・胡椒・・・各適量
  • パセリ・・・2~3枚

    【A】
  • 黒酢・・・大匙1
  • ハチミツ・・・小匙1

蓮根の厚切りステーキ

作り方

  1. 蓮根は皮を剥いて1.5㎝の厚切りにし、酢水に晒してからキッチンペーパーで水気を拭き取る。
  2. パセリはみじん切りにする。
  3. フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、蓮根を並べて両面を焼き、中まで火が通ったら塩・胡椒を振り、器に並べる。
  4. 同じフライパンに【A】を入れて熱し、軽く煮詰めてソースを作り、蓮根にかけ回す。
  5. 最後にパセリを散らして出来上がり。
  • 蓮根を酢水に晒すのは白さを出すためです。


ペアリング


「ウインナー」
「蓮根の厚切りステーキ」には
『生ビール』


おでん種:ウインナー・つみれ・かぶ


【作家コメント】ウィンナーといえば『ビール』ですね。『ビール』は枯葉色、夏にも合いますが秋にもピッタリ。


『婚活食堂』作家 山口恵以子


このおかずが掲載している箇所 
『婚活食堂』第6巻


『婚活食堂』第6巻

『婚活食堂』第6巻


蓮根の厚切りステーキは、オリーブオイルで焼いて塩・胡椒した蓮根に、黒酢とハチミツで作ったソースをかけてパセリを散らした。簡単だが厚めに切った蓮根の歯応えが抜群で、黒酢とハチミツのソースが変化を添えている。


婚活食堂と山口恵以子さんについて


『婚活食堂』

女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から11巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。


山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。


料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所



vol.10のおでん種は「玉子巻」。
さて、「めぐみ食堂」というおでん屋が舞台の小説『婚活食堂』の作者である山口恵以子さんは、めぐみ食堂のメニューからどの肴とお酒を合わせるのでしょうか。


今週のおでん種「玉子巻」


玉子巻

ゆで玉子が丸ごと1個入ったさつま揚。全国的には「玉子巻」と呼ばれ、その形が爆弾に似ているから「バクダン」の別名も持つ。半分に切ると断面がきれいで、華やかな盛り付けを演出するのに欠かせない。長崎県では「竜眼(りゅうがん)」と呼ばれることも。


おでん種 「玉子巻」に合う肴
<ヤムウンセン風サラダ>


材料(2人分)

  • 春雨・・・25g
  • 剝きエビ・・・80g
  • 香菜 ・・・2株(約20g)

    【A】
  • スイートチリソース・・・大匙2
  • ナンプラー・レモン汁・・・各大匙1
  • 砂糖・・・小匙2 
  • ニンニク・赤唐辛子・・・各適量

    【B】
  • 紫玉ネギ・・・1/4個
  • セロリ・・・1/4本
  • プチトマト・・・4個

ヤムウンセン風サラダ

作り方

  1. 春雨を袋の表示の通りに茹で、茹で上がる1分前に剥きエビも加えて茹でる。
  2. ザルに上げて水気を切り、春雨は食べやすい大きさに切る。 
  3. ニンニクは擂り下ろし、赤唐辛子は種を取って輪切りにする。
  4. 紫玉ネギは薄切り、セロリは斜め薄切り、プチトマトは半分、香菜はざく切りにする。
  5. ボウルに【A】を入れて混ぜ、茹でた春雨と剥きエビ、【B】を加えて和える。
  6. 器に盛り、お好みで香菜の葉(分量外)を飾る。
  • ヤムウンセンはもう、日本でもすっかりお馴染みですね。暑い季節には特に美味しい、タイのピリ辛サラダです。


ペアリング


「玉子巻」
「ヤムウンセン風サラダ」には
特別純米酒『窓乃梅』・冷酒(窓乃梅酒造)


おでん種:玉子巻・はんぺん・ウインナー


【作家コメント】とろりとした甘さと表情豊かな酸味を持つ純米酒。後口に酸が利いているので、唐揚げ・南蛮漬けのような、油を使った甘辛・ピリ辛料理と相性が良い。


『婚活食堂』作家 山口恵以子


このおかずが掲載している箇所 
『婚活食堂』第9巻


『婚活食堂』第9巻

『婚活食堂』第9巻


ヤムウンセン風サラダは、剥きエビと春雨を茹でる他は、材料を切ってピリ辛味の調味料と合わせるだけでよい。めぐみ食堂で出すのは初めてだが、今やタイ料理は日本に浸透しているので、お客さんにも違和感はないはずだ。


婚活食堂と山口恵以子さんについて


『婚活食堂』

女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋、東京・四谷の「めぐみ食堂」を舞台とした連作短編集。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって——。ときにほろ苦くも心あたたまるハートフルストーリー。2024年5月現在、PHP文芸文庫から11巻まで刊行中(シリーズ累計35万部)。

PHP研究所『婚活食堂』ページはこちら

※『食と酒シリーズ』(『婚活食堂』『食堂のおばちゃん』『ゆうれい居酒屋』)では100万部を超える。


山口恵以子(やまぐち・えいこ)

脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞受賞。近著に『めしのせ食堂: こころとお腹を満たす物語と「ご飯のおとも」』『ライト・スタッフ』『バナナケーキの幸福 アカナナ洋菓子店のほろ苦レシピ』 などがある。


料理:田村有希、奥津真実/撮影:岩下秀徳/書籍装丁:大岡喜直(next door design)/書籍装画:pon-marsh/協力:PHP研究所


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